第410章 用事を探す

窓の外の空が、ゆっくりと魚の腹のように白んでいくのを眺めていた。

凝り固まった肩を揉みほぐし、少し休もうと目を閉じた――その瞬間、コンコンと扉が叩かれる音がした。

眉をひそめ、立ち上がってドアを開ける。

立っていたのは黒山弘通だった。

「木村さん、一睡もされていないでしょう。まずは少しお休みください」

私は首を横に振る。

「大丈夫。書類は片づけた。これから北村社長との契約の準備をする」

黒山弘通は不安げに眉を寄せた。

「木村さん、お身体が最優先です。倒れでもしたら、会社はどうするんですか」

私は小さく笑う。

「心配しないで。平気よ。契約の資料、先に揃えておいて。あとで行く...

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