第413章 工事品質が基準未達

「大丈夫です」そう言いかけた瞬間、胃の奥がぐわん、と波立った。込み上げてくる嫌な吐き気。

思わず前かがみになり、えづく。何度か空っぽのまま喉を鳴らしただけで、吐けない。

黒山弘通が心配そうに顔を覗き込んだ。

「木村さん、お疲れが溜まってるんじゃ……それとも、お体の具合が?」

首を横に振り、足元に力を入れて立ち直す。

「大丈夫です。最近ちょっと……働きすぎで。低血糖かもしれません」

けれど黒山弘通は引かなかった。

「木村さん、少し休みましょう。ここは私が対応します」

私は小さく首を振る。

「だめです。今は緊急です。現場を見に行かないと」

黒山弘通はそれ以上押さず、「……分か...

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