第24章

『トゥルルルル――』

詩音はスマホを握りしめ、冷ややかな表情で部屋のドアの前に立ち、和也が電話に出るのを待っていた。

コール音が自動で切れるまで鳴り続けたが、結局電話は繋がらなかった。

どうやら徹底的に邪魔されたくないらしく、通知オフに設定しているようだ。いいご身分だこと。詩音の瞳に冷たい光が宿る。スマホを握り潰さんばかりに力を込めると、指の関節が白く浮き出た。

そのまま迷わず、琴音の番号をタップした。

今度はすぐに繋がった。電話の向こうからは騒がしい背景音が聞こえ、やがて琴音の澄んだ声がスピーカー越しに響く。語尾が少し跳ね上がっていた。

「もしもし?」

「私よ」

詩音は短く...

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