第36章

写真の下には、琴音から立て続けにメッセージが届いていた。

『自分が勝ったとでも思ってるの?』

詩音はゆったりとシートに背を預け、その見苦しい写真をタップして何度か見返した。随分と大胆なこと。

どうりで違和感があると思った。

オークション会場であれほど琴音を怒らせておきながら、車を出してこれだけ時間が経っても、和也からは電話一本、メッセージひとつ来ないのだから。

なるほど、一緒にヤッていたというわけね。

この時間からして、場所は十中八九、オークション会場の地下駐車場だろう。

白昼堂々、よくあんなはしたない真似ができるわね。

詩音は目を細め、慌てることなく琴音へ返信を打った。

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