第16章 背が高くなった

一年が過ぎた。

狂気みたいなこの一年で、シェリーは生き残っただけじゃない。むしろ――ずいぶんと図太く、したたかに生き延びていた。

サイラスは相変わらず、穴だらけの「牧場主」役を続けている。何日かおきに血の匂いをまとって帰宅し、そのたびヴェラに裏庭へ蹴り出され、上着を燃やさされる。

シェーンの地下実験室は二回爆発した。原因はだいたい同じ。リアムを黙らせるための神経毒を合成しようとしたせいだ。

そしてリアムは――蛇の一件以来、さすがに学習した。

口の悪さは健在だが、体は条件反射を覚えたらしい。シェリーが手を上げるだけで、反射的に急所を庇う。

シェリーはもう六歳。背も少し伸びた。

ヴ...

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