第23章 姫様オーラ

シェリーは、濃いスープの付いた銀のテーブルナイフを、何の気なしに大理石の床へ放り捨てた。

「カラン」

乾いた金属音が、静まり返った教室に平手打ちみたいに響く。

ソフィアは椅子の奥に縮こまり、目尻に涙を溜めたまま、それでも落とすことだけはしなかった。

シェリーは冷えた目で教室全体をひと撫でし、くるりと踵を返して自分の席へ戻る。革張りの椅子はガラス片と牛乳でぐしゃぐしゃだ。座る気にもならず、窓際にもたれ、肝の据わらない金持ちの子どもたちを見下ろした。

シェーンはまだ戻らない。さっき、服に付いたペンキを落とすと言ってトイレへ行ったきりだ。

茶卓をひっくり返した時点で、数日は大人しくなる...

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