第40章 重点保護対象

シェリーは家に来てからというもの、丸一週間ずっと「最重点保護対象」だった。

やることといえば食って寝て、せいぜい二階の寝室から一階のソファへ移動するくらい。行動範囲が狭すぎて、もはや飼われている感すらある。

サイラスはシェリーに付き添うため、いくつかの大口を断っていた。だらんとしたガウン姿で一日中、レンガみたいに分厚い『トラクター修理マニュアル』を抱え、リビングをうろうろしている。

「パパ、ほんとに本読んでる? それ、ドーナツつまみ食いしてる口元を隠してるだけじゃない?」

シェリーは絨毯にあぐらをかいていた。腹の傷はかさぶたになって、むず痒い。けれど、喋るのに支障はない。

サイラス...

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