第41章 まともな人間が一人もいないの?

今日、シェリーはようやくワケイ国際に戻る許可が下りた。

出発前、ヴェラは校服のシャツの下に、防弾レベルの素材でできた包帯をぐるぐる巻きにしてくる。

サイラスは玄関に立ち、シェリーが地雷原にでも行くみたいな顔だ。

「誰かがおまえを睨んだら、リュックの肩紐に付いてる赤いボタンを押せ。デイビッドが10秒で車ごと校門をぶち破る!」

シェリーは呆れて白目を剥いた。

横にはリアム。左腕には分厚いギプスがぶら下がっている。

舌打ちして、無事な右手でシェリーのピンクのリュックをひったくった。

身長180を超える男が黒い革ジャンで、6歳児用のモコモコしたリュックを片手にぶら下げている。どう見ても...

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