第48章 かっこよすぎる!

サイラスという大男は、この瞬間、まるで魔法をかけられた石像みたいに固まっていた。

……たっぷり五秒。

ようやく我に返ると、太い腕をそっと伸ばし、シェリーを胸に抱き寄せる。力は驚くほど弱い。壊れ物に触れるみたいに、こわごわと。

玄関にいたヴェラも口元を押さえ、早足で近づいてきて――サイラスごとシェリーごと、まとめて抱き締めた。

「シェリー……本当に、私たちのこと怖くないの?」

ヴェラがシェリーの髪をくしゃくしゃと撫でる。

夫婦に挟まれたシェリーは、ぎゅうっと圧迫されて息が詰まりそうになりながらも、目を輝かせた。

「怖いって、何が? ふたりともめちゃくちゃカッコいいよ! よそのパパ...

ログインして続きを読む