第50章 論理性がまったくない

ワケイ国際小学部の保護者会。

サイラスは濃いグレーのスーツ姿で、最後列――出入り口にいちばん近い席にどっかり座っていた。

壇上の教師は、エリート教育だの何だのを延々と語り続けている。

開始から10分も経たないうちに、サイラスの頭はこくり、こくり……ついには小さく「ぐぅ」と寝息まで混じった。

サイラスの左隣で、シェリーは退屈に目を泳がせる。

ふと横を向き、シェーンを見た。

シェーンは手の中でルービックキューブを高速で回しているのに、視線は演台へ向いたまま空っぽだ。脳内では、どうせ複雑な方程式でも走らせているのだろう。

シェリーが身を寄せ、ぷにっとした小さな手を彼の目の前でひらひら...

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