第51章 会う?

翌日、ワケイ国際の廊下。

トイレから出たばかりのシェリーの前に、高級仕立ての黒いスーツを着込み、金縁眼鏡をかけた男がすっと立ちはだかった。

「シェリーさん、こんにちは」

男は眼鏡を指で押し上げる。「ライアン家の上級アシスタントです。グレンとお呼びください」

シェリーの足が止まる。

ライアン家――?

あの、太腿を刺した相手の……?

「ブルック様がお会いになりたがっています。よろしければ私とご一緒ください。ライアン家は、想像もつかない報酬をご用意できます」

本当ならその場で蹴り飛ばしていた。

けれど、差し出された写真が視界に入った瞬間、シェリーの身体が凍りついた。

ブルックだ...

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