第58章 私が誰か当ててみて?

翌朝。

朝の光が桃色の部屋いっぱいに差し込み、シェリーは大きなぬいぐるみの熊に八本足みたいに絡みついたまま、顔の半分を枕に埋めてぐっすり眠りこけていた。

ヴェラは酒紅色のシルクのナイトローブ姿で、パンケーキを返すフライ返しを手に、ベッドの脇でふうとため息をつく。

「シェリー、起きる時間よ」

そう言って、むにっと柔らかな頬をつまんだ。

「ママ……」

シェリーは目を閉じたまま、もごもごと呟く。

「まだ魂がお布団の中にいるの。起きたのは体だけ……あと五分だけ待ってくれたら、ちゃんと合体できるから。ね?」

その一言で、ヴェラの心は一瞬にしてとろけた。

今にも『じゃあ十分にしましょう...

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