第61章 見覚えがある

一週間後。

ワケイ国際の年次発表会――そのリハーサル。

舞台裏では、滑稽な衣装を着た子どもたちが走り回り、先生たちは喉が潰れそうな声で怒鳴り続けていた。

シェリーは、鮮やかな黄色のアヒル衣装と格闘中だった。でかすぎるクチバシの頭を、どうやっても真っすぐ被れない。

「この衣装のデザイナー、絶対に人類の敵でしょ……」

小声でぼやきながら、短い腕を空中でばたつかせる。首元で引っかかったファスナーに、どうしても手が届かない。

エミリはピンクの妖精ドレス姿で、横から裾を引っ張って手伝ってくれる。

「シェリー、今日ほんっとに可愛い!」

ソフィアは豪奢な特注の姫ドレスを纏い、いかにも無関心...

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