第66章 誰のほうがより高いか

あの翡翠のペンダントを半ば強引にシェリーの手に押しつけ、さらにポケットを探って、ぐにゃりと曲がった鉄線の輪まで一緒に放り投げた。

「マジで盗んだんじゃねえからな」

「なにこれ」シェリーは露骨に嫌そうな顔をする。どう見ても工事現場で拾ったゴミだ。

「万能解錠ツール。金庫こじ開けるやつ」

サイモンはけろっと言った。

「ついでに捻った。やるよ」

シェリーの口元がひくひく引きつる。

六歳児に何を渡してんのよ!

シェリーのぷくっと膨れた頬を見て、サイモンはふいにしゃがみ込み、目線を合わせた。

「バケモノちゃん。俺はホームレスじゃねえ」

ため息をつき、琥珀色の瞳に珍しく真面目な色...

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