第13章

悠は意織の前に立ち塞がり、静かだが毅然とした口調で言った。

「一ノ瀬社長、本当に世間体を気にするなら、まずはご自身の振る舞いを見直すべきです。この三年間、意織がどれだけあなたに尽くしてきたか、ご自身が一番よくわかっているはずです。プロジェクトで問題が起きるや否や、彼女を身代わりに仕立て上げ、自分は張本人と食事を楽しんでいる。そんなあなたに、彼女を責める資格などありません」

「これは一ノ瀬家の問題だ。部外者が口を挟むな」

深は一歩歩み寄る。

再び手が出そうなほど一触即発の空気が漂う中、深のスマートフォンが激しく震え出した。

画面を一瞥する。本邸からの着信だった。

通話に出るなり、執...

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