第16章
陸原紀川視点
俺は、捨てられたゴミみたいに扱われた。
黒服の屈強な男が二人、乱暴に俺の体を折りたたむようにして車へ押し込み、そのままドアを叩きつける。
ハンドルに額を押しつけたまま、肩がぶるぶる震えた。屈辱と怒りで、息が荒い。
白原花――あいつ、よくも……!
どうして、あいつが俺にこんな真似をできる?
俺に向かって、そんな顔ができる?
あの佐藤という男。去り際、窓越しに投げてきた一瞥が脳裏に焼きついて離れない。
冷たく、薄ら笑い、見下すような目。
まるで、身の程も知らない道化を眺めるみたいに。
俺は固く閉ざされた門を睨み据えた。
扉の向こうに、白原花の、あの冷えた顔...
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