第24章

「見て! これ、去年おじさまと家族の食事会で撮った写真なの!」

彼女は得意げにそう言い放った。

さっきまでひそひそ声を交わしていた同僚たちが、ぴたりと口をつぐむ。

写真は『決定的証拠』だ。

向けられる視線が、同情から軽蔑へと一瞬で塗り替わっていく。まるで私のほうが、身の程知らずで同僚を貶めた卑怯者みたいに。

白原秋穂の口元にも、見物するような冷たい笑みが戻った。

私はその写真を見つめ、胸の内でくすりと嗤う。

加工、うまいじゃない。

でも──素材の選び方が致命的。

その写真の元は、去年の地元商工会の晩餐会を報じたニュース写真だ。父の隣に立っていたのは、市の佐々木副市長。

彼...

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