第62章

お爺さんも、まさか自分がいちばん可愛がってきた二人の孫が、ここまで恥知らずで、人倫に背く真似をしでかすなんて――想像すらしていなかっただろう。

入口のほうで、こらえきれない嗚咽が漏れた。

陸原園子が、いつの間にか後を追ってきていた。顔面は真っ青で、信じられないものを見るように私を見つめている。

私は彼女に視線すらやらず、立ち上がると、ベッドの上で魂の抜けたようになっている老人へ、深く頭を下げた。

「お爺さん。これまで、私を気にかけてくださって……本当にありがとうございました」

顔を上げ、まっすぐ目を見る。声は嘘のない温度のまま。

「陸原紀川がしたことは、お爺さんの責任じゃありませ...

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