第131章 先輩と寝たことあるんだ!

ボディーガードたちはすでに道観の正門前で解散させられていた。

謝部綾人が、これ以上誰も一歩たりとも近づけるなと言いつけたのだ。

本来、御影の母はまだ諦めきれずにいた。

しかし、あの冷徹な表情のボディーガードたちを前にすると、心の底から怖気が走り、結局は不満げに立ち去り、また次の機会を窺うしかなかった。

今、小さな庭には謝部綾人と松山守の二人だけが残されている。

実のところ、男の心にはすでに一つの答えがあり、今はただそれが正しいかどうかの確証が欲しかった。

松山守は思わず彼を二度見した。

まさかこの病弱な男が、これほどまでに繊細な心を持っているとは。

先輩が突然倒れたことを見抜...

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