第159章 帝王の星は殺人犯?

午前十時。

御影星奈が大量のおもちゃを抱えて病室の外まで来ると、中から騒がしい声が聞こえてきた。

「いやだ、いやだ!」

「この疫病神が、本当に性根の腐った女!あんたの弟が今危篤で骨髄移植が必要だって言ってんのよ。命を寄越せってわけじゃないでしょう!」

「英子、いい子ね。あなたは一番勇敢な子でしょう?弟はあなたと血が繋がってるのよ。英子が彼が病気で苦しむのを見たくないって、信じてるわ。御影お姉さんの言うことを聞いて、お母さんと一緒に検査に行きましょう……」

その声と共に、御影星奈は突如として扉を押し開けて入った。

夏川秋は二人の看護師の前に立ち、目の前の光景に頭を抱えていた。

派...

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