第25章 御影星奈は冥府で恥をかいた!

「命で償うべきですね」

御影星奈は同意するように相槌を打った。

だが、すぐに彼女は言葉を付け加える。

「でも、あなたの手を汚す必要はありません」

悪霊は一瞬戸惑い、訳が分からないといった様子で女を見つめた。

「彼らはあなたを殺した犯人です。法律上も死刑は免れません。早く死ぬことは、彼らにとってはただの解放。でも、死ぬのが数日遅れれば、その分精神的な苦痛を長く味わわせることができます」

「死ぬまで、彼らはあなたが作り出したループから抜け出せず、死後は阿鼻地獄に落ちて魂は消え去るでしょう」

御影星奈は自身を善人だとは思っていない。

だが、根っからの悪人に対しては、常に容...

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