第341章 御影様が抱きしめられた

 遠くの空に、雷鳴が轟いた。

 その場にいた者たちは、悪霊も含めて皆、ぴたりと動きを止め、戦闘は一時中断された。

 不吉な予感が、たちまち心に立ち込める。

 上山瑾の心臓が、激しく跳ねた。

 雷に打たれた経験のある彼には、誰よりもよく分かる。

 御影星奈が、また雷を呼ぼうとしている!

 恐怖よりも行動が勝り、上山瑾はどこから湧いたのか分からない力で、ついに御影星奈の拘束を振りほどいた。

 四方から風が吹き荒れ、女の腰まである乱れた黒髪を巻き上げる。その漆黒の美しい桃花眼は尽きることのない冷たい色を湛え、まるで夜の闇と一体化したかのようだった。

 雷鳴が轟く。

 その一撃一撃...

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