第27章

もうすぐだ。

プロジェクトの入札が始まり、「snow」という名が本当に――誰の耳にも、誰の目にも、はっきり刻まれる日が来れば……

今まで向けられてきた軽蔑の視線は、いちばん痛い平手打ちになって、持ち主の頬へ跳ね返る。

その時までは、もっと慎重に。もっと辛抱強く。

深夜。別荘の反対側にある書斎だけ、まだ灯りが落ちていなかった。

……

小林グループ主催のチャリティーオークション・パーティーは、傘下でもっとも豪奢なホテルの宴会場で開かれていた。

きらめくシャンデリアが空間を真昼のように照らし、グラスが触れ合う音と笑い声が絶えない。甘く酔わせるような空気が、どうしても漂う。

白井桃奈...

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