第34章

ほかの連中も、口々に同意した。

山本莉乃は頬を赤らめてうなずきながらも、視線だけはこっそりと山本祐翔へと流し続ける。

山本祐翔は乗り気ではなさそうだったが、別に反対もしない。小林凌輝も何も言わず――それが答えのようなものだった。

ゲームはまだ2周目に入ったばかり。空気がようやく温まりかけた、そのときだ。バーの入口がざわりと小さく波立った。

背の高い、目を引く装いの女が二人、肩を並べて入ってくる。周囲の視線が一斉に吸い寄せられた。

先を歩く小野朝香は、ショートヘアにレザージャケット。歩幅も表情も強気で、場を切り裂くような気配をまとっている。

そしてその隣の女は――。

黒いベルベッ...

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