第47章

小林凌輝は協業の話をしに来たはずなのに、その口ぶりには「相談」という余地がほとんどなかった。

雪奈は話を聞きながら、ようやく腑に落ちる。

表向きは協業。けれど提示された二つの道は、どちらも結局――吸収、だ。

雪奈は最後まで黙って聞き、驚きも怒りも顔に出さない。むしろふっと笑い、薄い嘲りを滲ませた。

小林凌輝がこんな条件を平然と出してくるのは、彼女をsnowとして見ていないからだ。昔みたいに、都合よく握りつぶせる雪奈だと思っている。

残念だった。

もう、昔の彼女じゃない。

「小林社長のお気遣いは、ありがたく頂戴します」

雪奈は背もたれに身を預け、声を少し落とした。

「でも、『...

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