第26章

金は見る間に炭のような黒色へと変色していった。中身は純金などではなく、ただの鉄。つまり、目の前にあるこの皿は、鉄の表面に偽の金メッキを施しただけの代物にすぎなかった。

賢治は己の顔に泥を塗られたような衝撃を受けた。自身の主催する一族の宴で、面と向かって偽物を贈られるなど、公衆の面前で平手打ちを食らったも同然である。

彼は怒りに満ちた目で夢子を睨みつけた。

「十数カ国も飛び回って探し出した金皿だと豪語しておきながら、蓋を開けてみれば偽物とはな!!」

賢治は震える人差し指を夢子へ突きつけ、次いで雪枝、そして庇い立てをした武治へと向けた。

「お前たち、本家の人間でありながら、家族ぐるみの...

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