第43章 待つ

「お二人はこちらへどうぞ。先に会議室でお茶でも召し上がっていてください。央士も会議が終わり次第、すぐに参りますので」

宮崎健はわずかに眉をひそめたものの、岡田明菜の取り繕うような愛想には応じなかった。そのまま隣の工藤花恋へ視線を向け、やわらかな眼差しだけで意向を尋ねる。

工藤花恋がほんの少しでも首を横に振れば、今日はたとえ三浦グループ全体を敵に回そうと、彼女を庇ってこの場を後にするつもりだった。

その視線を受け止めた工藤花恋は、静かに首を振る。

今ここで事を荒立てたくはない。

まして、自分が私怨で騒ぎ立てているだの、理不尽な真似をしているだのと思われるのは、なおさら御免だった。

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