第158章 彼は汚すぎる

橘カオリは一瞬呆気にとられた。

「何をするつもり?」

「記者会見を開くわ」

葉山立夏の顔色は蒼白だったが、背筋はピンと伸びていた。

「公の場で、はっきりさせておかなければならないことがあるの」

橘カオリは彼女の決意に満ちた横顔を見つめ、胸の奥で燻っていた怒りが、瞬く間に支持へと変わった。

「分かった! すぐに手配する。何が起きても、私がついてるから!」

二時間後。エーテル・グループの緊急記者会見が、本社ビル内の会議室で開かれた。

会場は広くはないが、サンクトペテルブルクのみならず、欧州全域から影響力のある経済記者が集結していた。

彼らは皆、興味津々だった。今もっとも注目され...

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