第173章 手術の手配をしましょう

「西園寺社長」

七尾敦がノックして入ってきた。その表情はどこか怪訝そうだ。

「葉山さんの秘書から、書類が届きました」

西園寺京夜は弾かれたように振り返った。心臓が制御不能なほど激しく早鐘を打ち始める。

彼は大股で歩み寄り、七尾の手からそのファイルを受け取った。指先は力が入りすぎて白んでいる。

一呼吸置いて、彼はファイルを開いた。

中には、文字だけの文書など一枚もなかった。

あるのは、精巧に印刷された紙の束だけ。すべてのヘッダーに「葉山グループ」のロゴが透かしで入っており、その下には鮮明な料理の写真と、詳細な調理手順が記されていた。

西園寺京夜の瞳孔が、驟(しゅ)っと収縮した。...

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