第182章 やっと真に釣り合う

電話の向こうから、七尾敦の泣きそうな絶叫が響いた。

「西園寺社長! 基地が爆破されました! エネルギー備蓄室が……ッ! 葉山社長が、逃げようとしないんです! 部下を連れて突入してしまって……!」

西園寺京夜の頭の中が、一瞬にして真っ白に染まる。心臓を見えざる手に握り潰されたかのように、呼吸さえ止まった。

その光景を想像することさえできない。

最も危険な戦場に、彼女を一人置き去りにしてしまったのだ。

「いかなる犠牲を払ってでも、彼女の安全を確保しろ!」

通話を切ると、彼は操縦席へ怒鳴り込んだ。

「最大戦速で飛ばせ! 急げ!」

十二時間後、空が白み始めた頃。

西園寺京夜は転がり...

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