第238章 意図的な破壊

「警察に通報するのですか? それでは美濃達雄に甘すぎるのでは?」

「彼は主犯じゃない、従犯よ」

 葉山立夏は彼を見据えて言った。

「法が彼に公正な裁きを下すわ。でも私たちの真の敵は、河名新一の背後に潜む黒幕。警察が介入してこそ、その糸を深くまでたぐり寄せられる」

 彼女は一呼吸置き、付け加えた。

「それと、公式発表の準備を。生産ラインの中核部品が負荷テストで設計上の欠陥を露呈したため、最適化とアップグレードに一週間を要する、と」

「美濃達雄の名前は、プロジェクト責任者リストからこっそりと外しておいて」

 鎌内雅樹は、即座に彼女の意図を理解した。

 これはチーム全体の名誉を守る...

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