第247章 チャンスが来た

彼は波川誠悦。環境保護や最先端テクノロジープロジェクトへの資金援助で名を馳せる、国際的に著名な慈善家である。

「波川さん」西園寺京夜は僅かに頷き、挨拶に代えた。

「西園寺グループが最近、新エネルギー分野でいくつか大きな動きを見せていると耳にしましたよ。驚くべき手腕ですね」

波川誠悦は彼のそばまで歩み寄り、肩を並べて立った。「この時代は変化が早すぎる。古い産業に固執するのは、溶けかかった氷山にしがみついているようなものですから」

「だから波川さんは、未来に投資することを選んだと」西園寺京夜の声音からは感情が読み取れない。

「ええ。過去を修繕するより、未来に投資する方がずっといい」

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