第263章 君の働き次第

彼の端正な輪郭は五年前よりもさらに深く刻まれ、目元に滲む疲労と年月の重みは隠しようもなかった。

彼女を見つめるその瞳には、溶かしきれないほど濃厚な感情が満ちている。

葉山立夏は手を伸ばし、指先で彼のパリッとしたシャツの襟元をそっと撫で、そのまま上へと滑らせて、くっきりとした顎のラインに触れた。

「もう、夢じゃないわ」

彼女の声はとても軽かったが、彼の心の奥底へと正確に落ち、安心という名の波紋を幾重にも広げていった。

言葉が落ちた瞬間、彼は顔を伏せた。

そのキスは、もはや抑圧された慰めのキスではなく、五年間降り積もった思慕の徹底的な解放だった。

彼は深く、力強く口づけ、拒絶を許さ...

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