第278章 林と傅

時間は究極の特効薬だ。

それはすべてを洗い流し、すべてを薄めてくれる。

彼女は西園寺京夜のことを思い出し、自ら選んだあの胡蝶蘭の鉢植えを思い浮かべた。

それを贈った瞬間、彼女は自分の心の中にある硬い部分がすでに柔らかくなり始めていることに気づいていたのだ。

「許す」という言葉を簡単に口にすることはできない。それらの傷は確かに存在していたのだから。

しかし、彼が今、不器用ながらも光になろうと努力していることを、彼女はついに認める気になった。

葉山立夏は深く息を吸い込み、胸の奥に長く澱んでいた重苦しい空気を、その息とともにゆっくりと吐き出した。

心の中の重い隅っこが、少しずつ軽くな...

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