第29章:私の娘はどこ?!

晴天の霹靂のような知らせ!

谷本純平は数秒間呆然とし、小宮静流が何を言っているのかようやく理解した。そして声を張り上げた。「侑里がいなくなった?!今どこにいるんだ!」

焦りが募る!

谷本純平は心臓が突然強く蹴られたように感じ、背中が汗でびっしょりになった。

「義兄、私は月見遊園地にいるんです。ただ…」

電話の向こうで小宮静流の声は明らかに慌てており、周囲には騒がしい笑い声が聞こえた。

「そこで待ってろ、すぐに行く!!!」谷本純平は怒鳴った。

侑里がいなくなった!

展示ホールにいる人々を気にする余裕もなく、急いで外に飛び出した。

後ろで結城哲夫が何度か呼びかけたが、答える暇も...

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