第186章

向こうから連絡があるまではこちらから連絡しないと約束させておいたのに、私立探偵から着信があった。

よほどの緊急事態ということだ。

私はひとまず通話を切った。

車が繁華街に入ったのを見計らい、喉が渇いたと嘘をついて、運転手に水を買いに行ってもらう。

運転手は疑う様子もなく車を降りた。

彼の姿が見えなくなるや否や、私は急いで探偵にかけ直した。

視線は運転手の去った方向へ釘付けにしたまま。

「手短に頼む。三分しかない」

探偵は無駄口を叩かず、単刀直入に切り出した。

「小林さん、たった今情報が入りました。周防春香がダークウェブで依頼を出し、ある命知らずがそれを受けました」

私は眉...

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