第254章

私は必死に記憶をたどり、脳裏の奥底からその記憶の断片を引きずり出そうとした。

「覚えているのは、おじい様から本家に呼ばれたことだけ。行ってみると、そこには立花のお婆様もいたわ。その後、私とお婆様は口論になって、それから……」

しかし、いくら考えても、その先の記憶は一向に見つからない。

脳全体が白い霧に覆われているかのようだ。

「それから、どうした?」

立花の指がわずかに丸まり、私の手をその掌に包み込んだ。

もう一度思い出そうとしたが、突然、頭を針で刺されたような激痛が走り、私は思わず頭を強く抱え込んだ。

「思い出せない、思い出せないの……」

私の顔色があまりにも悪かったのだろ...

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