第275章

「やっていません!」

看護師は即座に否定した。「私は隣の病室の担当です。騒がしいので様子を見に来ただけです。野次馬が罪になるんですか!」

彼女は堂々と言い放ち、それで誤魔化せると思っているようだった。

「その中の液体を調べて」私は彼女の手を指さし、立花謙一に言った。

立花謙一は坂東に視線を送る。

坂東は素早く彼女の手から注射器を奪い取り、そのまま外へと向かった。

看護師は慌てた顔をして、無意識に周防春香に視線を向けた。

周防春香は彼女を鋭く睨みつけ、振り返って立花謙一に泣きついた。「謙一、この件は私とは無関係よ。お願い、信じて!」

私は先んじて問い詰めた。「誰もあなたに関係が...

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