第283章

心の中ではすでに覚悟を決めていたものの、それでも心臓がぎゅっと締め付けられた。

「残された時間は、できるだけあのおばあちゃんの意に沿うようにして、後悔がないようにしてあげよう」

立花謙一は何も言わず、ただ私の手を強く握りしめた。

立花婆さんの関門を突破できたことで、私の心は随分と軽くなっていた。

この二日間は比較的時間があったため、私と立花謙一は病院に詰めていた。

周防幹也の世話をするためでもあり、フォークが目を覚ますのを待つためでもあった。

二日間一緒に過ごしたことで、周防幹也と私たち二人の距離はかなり縮まったが、それでも立花謙一に対する彼の態度には、どこかよそよそしさが漂って...

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