第14章

藤原承弦は彼女がドアを開けるのを見るなり、ごく自然に部屋へ入ってきた。外気の冷たさをそのまままとったまま。

「説明しろ。この二日、どうして周防島一と一緒にいた」

怒りを押し殺した声だった。

林田朔夜は、むっとして顔を上げる。

「……私を尾行したの?」

「そんなに暇じゃない」

藤原承弦は冷笑し、届いたメール画面を指で示した。

林田朔夜は眉を寄せる。

「プロジェクトの用地の件で動いてただけ。周防さんがちょうどS市に来てて、ついでに送ってくれた。それだけよ」

「ついで?」

藤原承弦は鼻で笑い、目つきが険しくなる。

「そんな都合よく? 周防島一がいつから人の世話焼くようになった...

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