第22章

三十分後、米崎梨央は約束のカフェに着いた。

窓際の席には、すでに鈴木明哲が座っている。落ち着きなく視線を泳がせ、指先を組んだりほどいたりしていた。

梨央は光に目配せする。

『あなたの出番だ』

光は黒のトレンチコートの襟をさっと整え、そのまま店内へ入ると、鈴木明哲の正面に腰を下ろした。

『どうも』

男の声に、鈴木明哲がぴくりと反応する。顔を上げ、訝しげに光を見た。

『……誰だ?』

『ココロ様をお探しで?』光は眉を吊り上げる。『俺はココロ様の部下。代わりに話を聞く』

鈴木明哲は半信半疑のまま口を尖らせた。

『なぜ本人が出てこない』

『理由はある。いいから目的を言え』

光の...

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