第178章 チンピラに目をつけられた

遥人は目的を果たせず、浴室へと向かった。

莉緒は大きく息を吐き出した。

彼を誘惑するつもりはなかったが、ついその気になってしまったのだ。

しかし、腰の痛みを思い出すと、すんでのところで思いとどまった。

腰痛でまた病院に行くなんて、恥ずかしい思いはもうこりごりだ。

遥人がシャワーを浴びていると、彼のスマートフォンの画面が光った。

莉緒がそっと覗き込むと、そこに表示された名前に思わず呆れてしまった。

どうして知世はここまで厚かましいのだろうか?

遥人が彼女に嫌悪感を抱いていることに少しも気づいていないのだろうか?

彼女は知世からの電話をそのまま切った。

しかし切ってもまたかかっ...

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