第183章 寝たくないなら、寝ないでください

莉緒は咄嗟に身を引いた。

遥人はぐいっと彼女を引き寄せ、莉緒は短く悲鳴を上げた。気づけば、彼の体の上に跨がされるように座らされていた。

高い位置から彼を見下ろす形になった莉緒は、先程の動きで呼吸が乱れている。

遥人は彼女の腰を掴んでいた。暗闇の中でも、彼の瞳が光っているのが分かる。

「離して!」莉緒は身を捩った。

「ん……」遥人は低く呻いた。「俺を見逃す気はない、と」

莉緒はその言葉の意味を理解した。たとえ理解できなくとも、下半身から伝わる彼の反応で分かってしまう。

彼女はぴくりとも動かなくなった。

「欲しいか?」遥人は直接的に尋ねた。

「い……」

その一文字を口にした瞬間...

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