第212章 結婚準備

紺野真琴からの助けを求める電話を受け、鈴木莉緒は急いでタクシーを拾ってホテルへ向かった。

ホテルの部屋に着くと、すでに警察官が何人か来ていた。

何が起こったのか分からず部屋の奥へ進むと、紺野真琴が目を赤く腫らし、椅子に座って声もなく涙を流しているのが見えた。

一方、桑田実が部屋の反対側に立っており、警察官から事情聴取を受けていた。

桑田実は身なりを整え、警察とのやり取りも手慣れた様子だ。その視線の端は時折、紺野真琴に向けられ、瞳には強烈な独占欲が宿っていた。

鈴木莉緒は紺野真琴の前に立ち、桑田実の視線を遮った。

彼女は紺野真琴を抱きしめる。何があったのかは、考えるまでもない。

桑...

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