第395章 ふん、ブサイク

「彼の実家、何してるの?」浅野静香は城海斗に視線をやった。

 鈴木莉緒は肩をすくめて首を振る。「知らない」

「はあ?」

 鈴木莉緒は本当に知らなかったし、聞いたこともなかった。

 城海斗が彼女の家の事情を聞かなかったのと同じだ。

 二人はただ波長が合い、互いに興味を持ち、そして自然と付き合うようになっただけである。

 口に出すと確かに信じがたいが、事実なのだから仕方がない。

「あんたたち、やるわね」浅野静香は親指を立てた。「何も知らないのに、よく家に泊めたりできるわ」

 鈴木莉緒自身も、自分の胆力には呆れるほどだ。

 城海斗は酒を頼まなかった。鈴木莉緒は飲めないし、先ほど浅野...

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