第400章 女の人生、出世することってそんなに大事なのか

鈴木莉緒は気前がいい。城海斗が試着した服を、片っ端から買い上げた。

城海斗は目を三日月のように細めて満面の笑みを浮かべる。そのあまりの愛想の良さに、鈴木莉緒のほうが気恥ずかしくて直視できないほどだ。

近くにいた客たちが、ひそひそと噂話をしているのが聞こえてくる。

「あんなにイケメンなのに、ヒモだなんてね」

「ヒモになるのも才能よ。普通じゃ無理だわ」

「あの女、男の金でヒモ男を飼ってるんじゃない? あんなに若いのに、男に頼らず男を養えるわけないし」

「今の世の中、乱れてるわねえ。誰かの愛人をやって、その金で若い男を囲うなんて」

「……」

城海斗が不意にその二人を睨みつけた。

そ...

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