第420章 大勢の男たちがやってきた

藤堂由依は、森遥人に惚れていた。

一目見た瞬間から、心を奪われたのだ。

整った顔立ちに、際立つ気品。家柄も申し分なく、そのうえ有能だ。

藤堂由依が嫁ぐべき男とは、まさしくこういう人物のことを言うのだ。

バツイチであることなど、些細な問題に過ぎない。

だからこそ、彼女は森遥人に従うことを厭わない。

「過去のことを蒸し返すつもりはないの」

藤堂由依は、森遥人の機嫌を損ねることを恐れていた。もし彼が怒って、結婚を取りやめるようなことになったら……という不安が常につきまとう。

「ただ、あなたを愛しすぎているだけ。あなたを私だけのものにしたいの」

彼女の独占欲は強かった。自分の眼鏡にか...

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