第431章 元旦那

森遥人は、個室の中で鈴木莉緒と城海斗が抱き合い、口づけを交わしている光景を脳裏に描いた。グラスを握りしめる手に力がこもる。頭が割れるように痛む。今にも爆発しそうだ。

あの時、御園でも二人がキスしているのを見た。

そして今回、また聞いてしまった。

この間、鈴木莉緒は城海斗について行った。二人は……もう、何もかも済ませたのだろうか?

森遥人は胸が詰まるような息苦しさを覚えた。苦しい。

ボトルが一本空いた。彼はカウンターを叩き、バーテンダーに次の酒を要求する。

バーテンダーは彼を一瞥し、新しいボトルを出した。

「森社長、飲みすぎですよ」

笹川久志が歩み寄り...

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