第100章

打ち上げの開始時刻がきた。会場を見渡すと、確かに名のある人物ばかりが顔を揃えている。翔太がこの宴のために、相当な労力を費やしたことが見て取れた。

私と歩美、そして奈菜の三人は、会場の隅に陣取っていた。

愛美はとっくに誰かに連れ出され、前方で挨拶回りをさせられている。私たちは、会場内を動き回る翔太を目で追った。右へ左へと酒を勧め、その顔からは笑みが溢れて止まらない様子だ。

奈菜が冷ややかに評する。

「あいつ、まるで『起死回生』の大逆転って顔してるわね」

歩美が静かに翔太を一瞥し、淡々と言った。

「一発逆転したところで、クズはクズでしょう?」

歩美のその言葉に、私と奈菜は思わず吹き...

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