第126章

夜、奈美に苦労をかけたくないので、夕食は彼女に作らせず二人でデリバリーを頼むことにした。

食事を終えてそのまま眠りにつき、翌朝目が覚めたときのことだ。私の携帯が鳴った。

電話の主は以前警察署で対応してくれたあの男性警察官だった。

彼は沈んだ声で告げた。「健くんが見つかりました。確認に来られますか……」

心臓がドキンと跳ねた。その言葉の意味がわかった。健の遺体が発見され、引き上げられたということだ。

私は携帯を強く握りしめ、こみ上げる胃酸を飲み込みながら答えた。「行きます」

ベッドから起き出しこのことを歩美に伝えると、彼女もまた沈痛な面持ちになった。

遺体が見つからないうちはまだ...

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